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2006年7月6日 071号  英語と日本語の否定文

 

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よく日本人は『No!と言えない』などと言われてましたよね?まあ個人差が大きいとはいえ、多かれ少なかれその傾向はあるのかもしれません。…というのも、またもやモモスケの友人、日本語勉強オタクのアメリカ人と話していたときのことです。そうです!第66号でお話しした【大人気ない】を【大人気】と混同した、例のアメリカ人との会話で、小さな発見がありました!

 

飲み会の待ち合わせ場所での出来事です。

 

モモスケが『彼女、今日来ないと思うよ…』と日本語で発言したのを聴いたアメリカ人の友達は、『モモスケ!その日本語は間違った使い方じゃないの?』と尋ねてきたのです。またしても日本語ネイティヴのモモスケ様に向かって『その日本語は間違っている!』と指摘する彼…。つくづくたいした野郎です。

 

日本語勉強オタク君の考えによれば、この場合の正しい表現は

 

彼女、今日来るとは思わないよ…

 

ではないかというのです。

 

『ぷはっ!そんなの変だよ!』と、日本人の威信をかけて反論するモモスケ。

『だって英語では I don't think she will come.っていうぜ!』と意地になる彼。『英語ではどうだか知らないけど、とにかく日本語では…』と言いかけた時、ふと思いつきました。なるほど!もしかしたらこれが日本人が『No!と言えない』と言われている一例なのかもしれません。

 

というのも多くの場合日本語では『私は〜と思う。』というように、肯定文での表現を使います。しかし

 

私は彼ができると思いません。(主節が否定文)

 

と否定文を使うと、なんだか『彼』を低く見たり非難しているようなニュアンスが出てきます。

 

私は彼ができないと思います。(主節が肯定文)

 

このほうがスッキリします。(よね?)つまり否定する部分は自分ではなく、他人であるという発想で、常に自分は
『Yes』を使いたいのかもしれません。こんな事からも、なるべく自分の意見に『No』を言わない風潮が日本人には
あるのかもしれない!などと思ったりしたわけです。

 

で、英語はというと気になるのがアメリカ人の友達のセリフ、


『だって英語では I don't think she will come.っていうぜ!』です。


I think she won't come.   (主節が肯定分) ※ won't = will not
I don't think she will come.(主節が否定文)

 

どっちがナチュラルかを改めて尋ねたところ、絶対に

 

I don't think she will come.だと言うのです。

I think she won't come. は、なんだか彼女を非難しているようだとのこと。

                                    ※accusation(非難・とがめ)という言い方をしていました。

面白いですね!日本語と全く逆です。

日本語的に ◇I think she won't come. というと、その彼女と仲が悪いと勘違いされるかもよ!とまで言ってました。

 

近頃たまたま読んでいたディビット・セイン著の『ニッポン人のヘンな英語』にも同様の記事がありましたので、ご参考までに抜粋して紹介させていただきますね。

 

<ここから抜粋>

1)I think you didn't give me the right change.
2) I don't think you gave me the right change.

 

1)は「お釣りはちゃんと渡したと思いますが」と主張する相手に対して、「いや、君はお釣りをちゃんと渡していないと思うよ」と怒りを込めて言っている状況。2)は「お釣りをちゃんといただいていないような気がしますが」という感じで、相手に気を使いながら、こちらの気持ちを伝えている状況。

<ここまで抜粋> 

日本文芸社『ニッポン人のヘンな英語』著者:ディビット・セイン

 

なるほど…怒りまで含まれちゃうのですねぇ。

日本語勉強オタク君によれば、she wonn't come と言うと、彼女の行動に not を入れることになるので、それが表現がキツクなる理由とのこと。なるほど、たしかにそう言われると頷けます。同じような英語と日本語の表現でも、どこに否定を入れるかで、ずいぶんとニュアンスが変わるものなんですねぇ。


ほんじゃまた (^◇^)ノ

 


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