ヒント183 使える英語表現[ハラスメント]

名誉教授御園和夫
言語学博士
関東学院大学

 

 

●I won’t bother you any more.

セクハラのうらみをハラスわよ、なんてのは怖いですよー。

問題は「ハラス」(harass)です。

近年、なんとかハラスメントなどということばをよく聞きます。このハラスメント(harassment)の動詞が harass です。

意味は、「(人を)しつこく悩ます;苦しめる」です。相手を悩ませる度合いでは、類似の動詞の中では一番です。

この種の動詞を集めてみました。

●The boys teased Ann about her glasses.

 

 少年たちはアンをメガネのことでからかった。「いじめる;からかう」

●Gian is always bullying his classmate, Meg.

 

  ジャイアンはいつもクラスメートのメグをいじめている。「弱い者いじめをする」

●There is nothing to worry about. 
 

 心配することは何もない。 「危惧(きぐ)、懸念、不安を感じさせる」

  もうあなたには迷惑はおかけしません。「困らせる」

●Sam annoys me with his bad behavior.

  サムはおろかな行動で私を困らせる。 「不快なことを繰り返して人をいらだたせる」

●They pester me for money. 

  彼らは金をくれと私にせがむ。 「(人を)しつこく悩ます」

●Mrs. Williams nags her husband to buy a new car. (for a new car.)

  新車を買ってくれとしつこく夫にしつこくせがむ。(「(人に)うるさ く小言を言って悩ます;たえず悩ます」)

●Don’t plague me with questions. 

  うるさく質問ばかりしないでくれ。 「(度々のの要求・質問などで)悩ませる;うるさがらせる」

●Mr. Smith harasses himself about his daughter. 

  スミスさんは自分の娘のことで悩んでいる。「面倒な事態、心配などで間断なく悩ませる」
 

なお、ある辞書に相手を悩ませる度合いは次の順で強くなる、とあります。

  tease < bother < pester < nag < worry < plague < harass

先日、ある飲食店でアルコールの入ったおじさんが「だからさー、せくはらは変えられない、っていうわけよ~」 あれれ?「せくはらは」ではなくて「背に腹は」ではなかったかなー、と思いつつ、妙に「うまい!」と思ってしまった次第です。

 

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御園 和夫
博士(言語学) 関東学院大学名誉教授
英語音声学、英語学専攻。英国レディング大学にて英語教授法研修、UCLA校客員研究員、クイーンズランド大学英語学科客員教授。関東学院大学名誉教授。日本英語音声学会副会長、英語面白楽会会長。テレビ・ラジオで活躍し「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など数々の英語番組を担当。著書:『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『必携 英語発音指導マニュアル』編集主幹(北星堂書店)他多数。
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