ヒント166 使える英語表現[OKの語源] 

名誉教授御園和夫
言語学博士
関東学院大学

OKは何の略?

 

前回は「いろいろに使えるOK」でした。会話で一番便利に使えるOKです。

ところで、OKは何の略だかお分かりですか。さまざまな議論があり、ネットなどで検索すると、いろいろな出所が挙げられています。

 

英語についていろいろと面白い情報が載っていることでよく知られているMother Tongue (Bill Bryson 1990 Penguin; 邦訳『英語のすべて』小川訳 1993研究社) には3つの身元が記されています。著者ビル・ブライソンはイングランド在住でアメリカ生まれのジャーナリストです。OKの身元を次の3点にまとめています。

OK2[1]

■1

It comes from someone’s or something’s initials:

人あるいは物のイニシャルに由来するという説:

 

ソークインディアンの州長Old Keokuk(a Sac Indian chief called Old Keokuk)、船積代理人Obadiah Kelly(a shipping agent)、当時の大統領President Martin Van BurenのニックネームOld Kinderhook、クラッカーの商品名Orrins-Kendalなど。これらは19世紀にはよく知られていた名前であった。

 

 

■2

It is adopted from some foreign or English dialect word or place name:

外国語あるいはイギリスの方言、地名に由来するという説:

 

フィンランド語のoikea(オイキア、正しい)、ハイチ共和国のAux Cayes(オーカイ、特に珍重されるラム酒の積み出し港)、北米インディアンのチョクトー語(Choctaw)okea(そうです)Woodrow Wilson(1856-1924、第28代大統領)はこのチョクトー語を好み、O.K.をokehと書いた。

 

■3

It is a contraction of the expression Oll Korrect:

Oll Korrect(すべてただしい;all correctをおどけて書いたもの)の短縮形という説:

 

あまり読み書きが得意ではなかった第7代大統領Andrew Jacksonはよくこのように書いたと言われている。

 

Andrew Jackson大統領の話は別にして、Mother Tongueの著者Bill Bryson氏は、上記の中で3番目がもっとも正しい説であると述べていますが、皆さんはいかがでしょう。当時は(1800年代前半)若いインテリの間でいろいろと略語を用いるのが流行していたとか。ちなみに、OKが初めて活字となって現れたのは『ボストン・モーニング紙』(1939年3月23日号)だったそうです。

 

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御園 和夫
博士(言語学) 関東学院大学名誉教授
英語音声学、英語学専攻。英国レディング大学にて英語教授法研修、UCLA校客員研究員、クイーンズランド大学英語学科客員教授。関東学院大学名誉教授。日本英語音声学会副会長、英語面白楽会会長。テレビ・ラジオで活躍し「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など数々の英語番組を担当。著書:『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『必携 英語発音指導マニュアル』編集主幹(北星堂書店)他多数。
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