ヒント024 リスニングのコツ【3】音の連続

英会話上達研究会

英語の子音の連続

 

言語音声は「幻覚」だと言われることがあります。書かれた文字には、語と語の境に空白がありますが、話し言葉の音声は、継ぎ目なくつながっています。しかし、語と語の境界線と思える音のところで、我々は一定の区切りをつけることができるのです。語と語の間に短い沈黙があるわけではないのに、まるでそこが区切れているかのように錯覚をする。まさに「幻覚」なのです。

 

新幹線で、We will soon make a brief stop at Shin Yokohama.と英語でアナウンスされますが、「シン横浜」ではなく、「チン横浜」と聴こえます。これは、atの[発音記号list5_01]とShinの[発音記号list5_02]が連なって[発音記号list4_03](チッ)となってしまった結果です。チャンスがあれば実際にお確かめ下さい。

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例を見てみましょう。

 

 

(例-1) …not sightseeing

not の[発音記号list5_01]とsight-の[発音記号list5_04]が連なり[発音記号list5_05](ツ)と聴こえます。それだけではなく、sightseeingの語中の下線部分でも同様の現象が起こり、全体としてこの語は「ツァツィーイング」のように発音されます。

 

(例-2) your advice about…

your advice aboutの下線部分が切れ目なく連なり、「ドバイバウト」のように聴こえます。

 

(例-3) picking it / putting it

picking itは「ピキニット」、putting itは「プリンギット」のように聴こえて来ます。なお、pickingでは、語末のng音である[発音記号list5_06	]が[発音記号list5_07]に変化しているため「ピキット」となります。この種の[発音記号list5_06	]→[発音記号list5_07]の変化は、語末の-ing形で生じ、某ファーストフードのコマーシャルで、I’m loving it.の下線部分を「ラビット」発音しているのが一例です。

 

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[発音記号list5_01]+[発音記号list5_02]→[発音記号list4_03](チッ)、[発音記号list5_01]+[発音記号list5_04]→[発音記号list5_05](ツ)と聴こえる場合、「語をまたぐ環境」のみならず、「語の内部」でもこうした現象が生じる点に注意して下さい。

一方、cat is「キャリズ」、putting it「プリンギット」、get out of「ゲッラウラヴ」、turn it off「ターニロフ」など、「子音+母音が語を越えて切れ目なく密接に連結する」場合にも要注意です。

誰一人いない深い森の中で1本の木が倒れた時、音はするのかしないのか。いささか哲学の命題じみていますが、語と語の境界は、それを聴く、あるいは、聴こうとする人がいなければ区切りはないのです。

 

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