2003年03月17日 008号

英語は聴こえてきた順に理解

さて今回は【訳読】について前回に引き続きお話ししたいと思います。読者の方がグッと増えたこともあり、前回と少し重ねてお話しさせてください。

 

>>あなたがやってきた英語の勉強とは具体的には何ですか?<<
>>あなたがやってきた英語の勉強とは具体的には何ですか?<<

 

この問いかけに、多くのみなさんが『教科書を読んで訳すこと』と答えます。確かにその通り、ワタシたちにとっての英語学習とは、日本語への翻訳作業がメインで、翻訳をより正確に行なうためにオマケ的に単語を覚えたり文法を学んできたりしてきたわけです。

 


英語の正しい日本語翻訳作業

正確に翻訳するため、必死で単語を覚える。正確に翻訳するため、文法を覚える

 

つまり単語を覚えたり文法を覚えたりすることも、すべては正しい日本語への翻訳に必要な要素だったといえます。このような学習法が根本的に間違っているとは決して言いません。文法だって必要ですし、単語なんて知らないより知っているほうが絶対に良い決まっています。でも肝心なことは、日本語に翻訳する作業と、英語でコミュニケートすることは全く違うということです。それにもかかわらずワタシ達は翻訳の勉強ばかりしてきて、英語でコミュニケーションをとる勉強をしてこなかった、だから結果的に英語が話せないというだけのことです。

 

話しがそれますが、日本の英語学習の考え方のモトは、開国にあったと誰かがどこかの記事に書いていました。

 

ペリー来航と共に、欧米文化をドンドン日本が受け入れていった状況の中、アメリカの○○は日本でいう△△なのだな~、英語の□□とは日本の××と一緒なんだな~と、すべてを日本に置き換えて一つ一つ理解していったそうです。西洋医学書を日本語に直し、科学技術文書を日本語に直す。つまり西洋文化の理解の根源は日本語への翻訳であり、これが日本人の英語学習の origin になったそうです。(ホントかな?)

 

そんな英語の日本語翻訳のテクニックのひとつに、悪の権化【訳読】があります。【訳読】とは中学校で習った、英語のセンテンスを後ろから前に戻りながら訳すという方法です。

 

例えば、

 

She lives alone in a small apartment on the sixth floor of a building on 23rd Street.
(1)  (8)  (7)   (5)     (6)      (4)      (3)      (2)

 

ワタシたちは( )の数字の順番で訳すことを学校で習ったのです。

 

(1)彼女は (2)23番通りの (3)建物の (4)6階にある (5)小さな (6)アパートの一室に (7)一人で (8)住んでいる。

 

これがワタシ達が習ってきた【訳読】です。学校の授業でも英検の問題を解く時も、高校受験・大学受験に至るまでいつでもこの【訳読】は重宝しました。

 

【訳読】が上手にできれば学校の成績も良かったんです!
【訳読】こそがワタシたちの英語の勉強法だったのです!

 

でも…

なんでワザワザ後ろから前に戻って訳すのですか?

 

ん~何でって言われても、そう訳すように習ったし、そもそも後ろから訳したほうがキレイな日本語になるじゃないですか!ごもっともです。後ろから訳したほうがキレイな日本語になりますものね…この考え方に何の異論もございません。でもですよ!ワタシ達が英語を学ぶ目的は、

 

>> きれいな日本語に直すことが目的なのですか? <<

 

そういう人もいるでしょうけれども、多くの皆さんは洋画の日本語字幕の第一人者;戸田奈津子大先生の後を継ごうなんて思っていないハズ。みなさんの目的は、キレイな日本語に訳すことじゃなく、英語でコミュニケーションを取ること、洋画DVDを字幕なしで楽しむことにあるんじゃないでしょうか?それこそ戸田奈津子大先生にお世話にならないことが目的じゃないでしょうか!

 

であるならば、キレイな日本語に直す必要なんて全くありません。英語をワザワザ後ろから前に戻って訳す必要なんて全くありません!いえ!そんなこと絶対にしちゃいけませんっ!

 

 

喩えが飛びすぎかもしれませんが、サッカーと野球が違うスポーツであるのと同様、英語と日本語は違う言葉です。違うスポーツ、違う言語ならば当然のこと、ルールが全く異なります。サッカーのルールを野球に当てはめるのが無理なことと同様、英語のルールを日本語に当てはめることがどんなにナンセンスか!!!

 

>> それを皆さんは信じて続けてきました!<<

 

【訳読】とは日本語とルールの違う英語を、強引に日本語に変換する無意味な方法なのです。(以前からの繰り返しになりますが)英語は言語、つまり言葉なんです。言葉の目的は相手とのコミュニケーション=意思の相互疎通にあります。『英語というルールを使ってお互いに気持ちを伝えあいませんか?』というだけのこと。『サッカーのルールを使ってゲームを競いませんか?』と同じです。意思の疎通さえできれば、キレイな日本語に変換できなくたっていいのではないでしょうか?

 

それが本日の秘策!

>>英語は聴こえてきた順番に頭にインプットする!<<
>>英語は聴こえてきた順番に頭にインプットする!<<

ですっ!

キレイな日本語でなくても構いません!聴こえてきた順番に理解しましょう!

 

She lives alone in a small apartment on the sixth floor of a building on 23rd Street.
 (1)  (2)  (3)    (4)   (5)     (6)      (7)    (8)

 

(1)彼女は (2)住んでいます (3)一人で (4)小さな (5)アパートに (6)6階に (7)建物の (8)23番通りの

 

『彼女は住んでいます…一人で、小さなアパートに…6階に、建物の…23番通りの。』こんなカタコトっぽい日本語でも、あなたは充分意味が理解できるはず。ですね?ワタシ達はきれいな日本語を使って本を書こうというワケではありません。相手の意思を理解するには、キレイな日本語になっていなくても、頭の中で意味さえ理解できればそれで充分なはずです。キレイな日本語にするため、わざわざ後ろから訳す必要なんてないんです。

 

そもそも

音とは、発音された瞬間に消えてなくなるもの!

ですよ!

聴こえてきた順に理解しないと次の瞬間に聴くことができなくなります。先ほどの例では、on 23rd Streetの音が聴こえる頃には、lives alone in a small apartment on the sixth floor of a building が消えてしまっています。on 23rd Streetから訳すことがどんなに無意味か!

 

>>後ろから訳す【訳読】は『文章』を前提とした考え方です<<

>>後ろから訳す【訳読】は『文章』を前提とした考え方です<<

 

【訳読】の癖を捨てきれず、後ろから前に訳す作業から抜けきれない限り、絶対に英語は上達しません。後ろから前に訳している時点で、あなたの頭は日本語モードになっているからです。

 

大切なところなのでもう一度繰り返させてください!

英語と日本語は違うコトバです。ルールが違います。それを強引に日本語のルールに置きかえる必要なんて無いんです。ルールが違うのだから、『英語とはそういうものなんだ!』と割り切り聴こえてきたとおりに頭にインプットすればいいんです。

 

>>英語は聴こえてきた順番に頭にインプットする!<<
>>英語は聴こえてきた順番に頭にインプットする!<<

 

これこそ英語上達に必要な秘策なんです。

 

さて-。

とある英会話スクールの、生徒の評価基準に【potential】という項目があります。これってどれくらい上達の可能性があるの向上の見込みがあるのか?といった類の評価なんだそうです。一体何を基準に評価していると思いますか?チョッと驚きなんですが、英語上達のキモを突いた評価基準です。高価な英会話スクール不要!と言いつづけてきましたが、この点だけは『なるほど!』と、存在価値を認めちゃいました。次回はこの『英語上達のキモ』についてお話しちゃいます。

それでは次号でお会いできることを楽しみにしております。


                  
英会話上達研究会 モモスケ (^^)d

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