2003年06月08日 013号

英語の達人紹介/添乗員の英語

さて今回は英語の達人インタヴューの第2回をお届けします。

 

今回の達人は旅行会社勤務の山根さんです。どうやって英語力を高めたか、どのように英語を勉強したか?を中心にインタヴューを行いました。英語初心者の皆様には、学習のヒントで一杯の今回のインタヴュー、是非ご参考ください!

 

モモスケ)こんにちは。本日はどうぞ宜しくお願いします!

山根さん)こちらこそどうぞ宜しくお願いします。

 

モ)早速ですが、山根さんは英語をどこで勉強されたのですか?

山)公立の中学・高校を卒業したあと、横浜にある私立大学の英文科に進学しました。英語は学校で勉強しただけです。英会話スクールにも通ったことはありません。

 

モ)というと留学経験や帰国子女というわけではないのですね?

山)ええ違います。今考えると留学したい気持ちはありましたが…。

 

モ)やはり英文科卒の方なら英語はバリバリなんでしょうね?

山)とんでもない!大学の英文科に通っただけでは英語は話せませんよ~。大学では学問レベルの英語を身につけるだけで、なかなか会話までは時間がとれません。英文科=英語が話せる とは限りませんから。

 

モ)では授業とは別に英語に触れる機会があったのですか?

山)English Speaking Society(ESS)(英会話研究会)に入部し、そこで英語に触れていました。会話力はESSで身につけたようなものです。

 

 

モ)へーっ!ESSですか! なんでESSに入部したのですか?

山)ESSの中にもいろいろセクションあったのですが、実際に外国人と接する事のできるガイドセクションに所属し、生の英語に触れる機会をできる限り多く得たかったからです。英語に触れて、「英会話ができるようになりたい」といった理由からですね。

 

モ)大変失礼ながら、ESSって部外者から見ると何をしているのか良くわかりませんよね? 一体ESSの皆さんは、どのような方法で英語力を高めるのですが?

 

山)英語といってもSpeaking・Listening・Writing・Reading・Thinkingなどいくつかありますよね。ESSの活動にもいろいろありましたが、私の所属したガイドセクションでは、「学生ガイド」と称し、週末、ある有名観光地の駅改札口で、外国人観光客を待ち伏せ?ナンパ?します。

 

山)『英語を勉強中の学生です。無料でガイドいたします。』と声を掛けまくり、OKとなれば2~3時間から丸一日お付き合いいただき、寺社のガイドや日本文化の紹介などを英語で行い、コミュニケーションをはかるわけです。最後に英語のアンケート用紙に感想を記入していただき終了。この繰り返しにより、さまざまな種類の生の英語に触れる事ができました。それにより、Listening+Speaking= 英会話力の向上を図ることが出来ました。

 

モ)なるほど!英会話力の向上は Listening+Speaking とお考えですか?

山)もちろんです。意思の伝達をしない限りコミュニケーションは成立しないですから。会話は言葉のキャッチボールですものね。聴くことが出来ない言葉は話せない、これが基本です。順序はあくまで、Listening→Speaking です

 

モ)ところで山根さんは旅行会社にお勤めとのコトですが、英語の使用頻度はどの程度ですか?

山)以前はよく海外旅行の添乗員として外国に行き、現地ガイドのつかない場面で、通訳ガイドの代わりになったりしました。現在はある観光地の旅行カウンターで外国人旅行客に対して毎日英語でホテルの手配や観光案内をしてます。様々な国の方がお見えになりますが、共通語は英語ですね。

 

モ)抽象的なご質問ですが、旅行会社の方にとっての英語とは?

山)う~ん、商売上必要不可欠な道具でしょうか。コミュニケーションの手段ですかね…。世界の共通語ですからね。

 

モ)では英語が話せて良かったことはありますか?

山)外国の知らない土地に行き、英語で現地の人々とコミュニケーションができたことによる楽しい思い出は結構ありましたね。ジョーク好きのイタリア人バス運転士、紅茶で歓待してくれたスリランカ人のガイド氏、ノルウェーの港町で意気投合したオヤジさんに夕食をご馳走になったことなど、やはりコミュニケーションが取れることが一番ですね。

 

モ)旅行会社勤務ならではのご経験ですね!それではどうすれば初心者が早く英語が上達するとお考えですか

山)英語は『ことば』です。特に、耳からインプットができれば、声に出してアウトプットができるようになります。【インプットできる=英語が聴き取れる。】よく相手の英語が早すぎて聴き取れない場合、ゆっくり話してもらえば聴き取れるかというと、必ずしもそうでもないと思います。まずは相手が何を言っているのか理解する。【話す】前に【聴く】ことからコミュニケーションがはじまります。

 

モ)まさにわが意を得たり!まったく同感です。最後に読者の方に対するメッセージをお願いします。

山)英語は理解できるようになって初めて言葉になります。相手が何を言っているのかを聴き取れない限り、それは雑音でしかな いのです。その為には英語の音に注目し、耳を鍛える事が英語上達の近道だと思いますよ。文法はそんなに難しく考えずに中学校で習ったものでも結構使えます。先ずは相手の意思を理解することです。繰り返しになりますが、【話す】前に【聴く】ことからコミュニケーションがはじまるのですから!

 

モ)本日は貴重なご意見ありがとうございました。

山)こちらこそありがとうございました。

 

 

■インタビューを終えて

 

実は今回、山根さんの勤務先にお邪魔してのインタビューだったのですが、インタヴューの途中で、数名の外国人旅行者が窓口にお見えになり数回インタヴューが中断される場面がありました。山根さんご自身が対応されていたのを、見るとは無しに見ていたのですが、そこで改めて思いを確かにしたことがあります。

 

それは山根さんがおっしゃっていた『会話はキャッチボール』であるという基本中の基本。相手の気持ちを理解し、それに自分が応える、その自分の応えに対し、相手がさらに応える、この繰り返しです。一方的に自分の気持ちだけを伝えても、そこに会話は成立しません。会話とは、必ず相手が存在するものなのです。どんなに『ひとこと会話集』を丸暗記しても、相手がどのような受け答えをしてくるかで、次の自分の対応は変わってきます。そこにドラマのような台本はありません。

 

例えば英語で『後悔するよ』なんて殆ど使うことのない表現を覚えるよりも、まずは相手が何を言っているのかを理解することのほうが、はるかに重要であることは言うまでもありません。是非、基本中の基本『会話はキャッチボール』をお忘れなく、効果的な英語学習で、読者の皆様も山根さんのような達人を目指してください!

 

それでは次号でお会いできることを楽しみにしております。

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