英会話上達のコツ

2010/04/28
TOEIC点数アップ講座-2

前回からお届け中の、「TOEIC点数アップ講座」。今回は第2回目をお届けします。どうぞじっくりとご覧頂き、TOEIC点数アップにお役立て下さい。 ※「TOEIC(R)テスト」を「TOEIC」と簡易表記させて頂きます。

 

■TOEIC点数アップ講座<その2>

 

【5】一問の価値

 

前回、タイムマネジメントが大切というお話しをしました。マラソンランナーが一定距離を通過したときにラップタイムをチェックするような感じで、このペースをキープできないときは、

 

潔く捨てる。

 

とご説明いたしました。なかなか捨てられない気持ちはよくわかりますが、大切なのはトータルスコアです。捨てる勇気が必要なのです。しかし何でもかんでも捨てるのでは戦略としては失敗です。TOEICは、超初級者から超上級者まで同じテストを受験します。当然、初級者向けの問題もあれば上級者を満足させる問題もあります。

 

捨てるのは上級者向けの問題

 

で、初級者用の問題は積極的に取りに行くべきです。

 

 

あなたが野球のピッチャーだとしましょう。自分で最後まで完投しなくてはならないとき、イチロー選手のような、超一流のバッターをいつまでも相手にするのは時間とエネルギーのムダ。さっさと敬遠するのが得策です。重要なのはイチロー選手に勝つことではなくて、「試合に負けない」ことですから。

 

ここで、初級者と上級者向けの問題では配点に差があるのではないかとの疑問が出てきます。確かに、ゲームなどでは強い相手を倒すとより高いポイントを得られます。しかし、TOEICは違います。

 

TOEICテストの一問の価値は全て同じなのです!

 

倒しに行くのは「弱い」相手。強い相手とはあまり関わらない、つまり捨てます。そして次へ。先に進めばそれだけ弱い相手が現れてきますから。実社会では卑怯と思われるでしょうが、TOEICの世界ではそれでいいのです。これも実戦的な戦略です。

 

 

 

 

【6】Listeningは流れに身を任せればOK?

 

もちろん答えはNoです。特にPart 3(会話問題)とPart 4(説明文問題)では、自分でリスニングをコントロールすることが重要な戦略です。Part 3(会話問題)を例にとりましょう。

 

(1)設問の先読み

 

問題:41 20~25秒で3つをマーク

                                     所要時間40秒 問題:42

問題:43 10~15秒で次の会話の3つの設問を先読み

 

3つの設問を解答する時間は約40秒。このうち、3つ目の設問(例ではNo.43)が放送されるまでにNo.41からNo.43のマークをすませます。この時間がおよそ20~25秒。そして3つ目の設問(例ではNo.43)が放送されるタイミングで次の会話の設問3つ(No.44-46)の先読みに入ります。時間は10~15秒しかありません。このペースをPart 3だけでなくPart 4(説明文問題)でもキープして行くのが理想的です。

 

(2)Part 3ではここを聞く

 

(Woman 1) -------   44. ----the man----?

(Man 1 )   -------   45. ----the woman----?

(Woman 2) -------   46. ----the man----?

(Man 2)    -------

 

設問では「主語」に注目します。

 

 

No.44の主語はthe manですから、会話のMan 1にヒントが出てくると予想します。そして、No.45の主語はthe womanですからWoman 2に、No.46の主語はthe manなので続くMan 2にそれぞれヒントがあると予想して待ち構えるのです。

 

要するに、原則として設問の順序と会話の流れはほぼ一致し、会話は時系列で進みます。ですから、未来の行動を問う設問(例:What does the man plan to do?)のヒントは会話の最後にくるのが通例です。What does the man plan to do?であれば、男性の最後の発言に答えありです。

 

(3)設問のタイプ分けと解答の順序

 

80.  What is the main purpose of the talk?       →3(総合問題)

81.  What is included in each person's folder?      →1(ピンポイント問題)

82.  When will the employees hand in the forms?    →2(ピンポイント問題;未来の行動予定)

 

Part 4(説明文問題)から例をあげてみましょう。No.80はトークの目的、No.81は各自のフォルダーに何が入っているか、No.82は社員はいつ用紙を提出するかをそれぞれ問う設問です。

 

まずはこれらの設問をタイプ分けしてみましょう。No.80は全体の情報から判断可能な設問、つまり総合的なタイプ。これに対して、No.81とNo.82は特定の具体的情報を聞き取らなくてはならないピンポイントタイプです。Part 3とPart 4の設問は、このように「総合問題」と「ピンポイント問題」の2つに分類されます。このうち優先すべきは「ピンポイント問題」です。なぜなら、ヒントが一度しか登場しないケースがほとんどだからです。

 

したがって、この例では、No.81→No.82(未来の行動予定は最後にくる)→No.80と解答する

 

のがストラテジーです。総合問題は全体の情報から解答できるわけですから、後回しにしても大きな障害にはなりません。それとは逆に、総合問題に気を取られていると、いつの間にかピンポイント情報を聞き逃します。ピンポイント問題にはより注意を払うのがリスニングの鉄則です。

 

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