どういう学習法を行えば英話が話せるようになるのか考える前に、まずは小学生レベルの英語の問題にトライしてみましょう。

2011年より全国の公立小学校で、5年生からの英語の授業が必修化されました。しかも、われわれが学んだ文法重視の教育ではなく、聴いて話せるようになるための実践的な英語教育です。今の小学5年生が社会に出る数年後には、オフィスに英語を普通に話す新入社員があふれ、英語が使えて当たり前の時代になっているかもしれません。

小学生レベルの問題ですから、それほど難しくないはずです。
これに答えるのが難しいようであれば、来るべき「英語が使えて当たり前の時代」を生き抜くことは、難しいかもしれません。

次の日本語を英語で言ってみましょう。

Q1 母)お兄ちゃんを起こして。
私)いいよ。
Q2 母)セロリ食べちゃいなさい。
私)おなか一杯だよ。
Q3 私)近くにコンビニはありますか?
Q4 私)天気はどう?
父)曇りだよ。
Q5 私)転んでひざをすりむいちゃった。
友達)痛い?
Q6 私)この電車は東京へ行きますか?
駅員) はい。
Q7 私)どれくらいピアノのレッスンがありますか?
Q8 私)今日は何月何日?
友達)12月5日だよ。
Q9 私)痛い!ドアに頭をぶつけちゃった。
友達)大丈夫?見せて。
Q10 私)僕は週末、遅くに寝ます。
  僕はふだん、よく眠ります。

※英会話上達研究会で作成した模擬問題です。

「いくらなんでも小学生レベルの英語ぐらいはできる」 と思われましたか?

小学校での英語教育開始に加え、2012年からは公立中学校の英語の授業時間数が、3年間で420時間になりました。
これは、英語を学ぶ時間が、国語を学ぶ時間よりも長くなるということ。もちろん実践的な英語を身につけることが目的で、英語は全教科の中で最も授業数が多い科目になります。

中学生は小学生よりも、もっと早く社会に出てきます。ひょっとしたら10年もたたないうちに、世の中は今以上に国際化が進み、英語が必須になるかもしれません。そのとき入社してくる 新入社員は、日常レベルの英語は十分に話せるはずです。

オフィスにパソコンが普及し、パソコン技能が必須になったのと同じ現象が、英語でも起こることが容易に想像できます。
年功序列が崩れ、実力主義社会へと移行した今の時代に、英語が話せない今のあなたは、社内で十分な地位を保つことができるでしょうか?忙しいあなたも、今から英語を始めないと、間に合わないかもしれません。