2011年04月05日 167号

英語教材:Globish

Globishって知ってますか?

 

読み方は、グロービッシュ です。

 

去年の秋(だったかな?)に発売された「東洋経済」でも紹介され、結構 話題になったコトバです。

 

これは Global English を短縮した造語で、IBMにいた ジャン=ポール・ネリエール という方が提唱している

新しいコトバのことです。グロービッシュは標準的な英文法と使用頻度の高い1500語だけの英語を使ってコミュ

ニケーションを図ることを目的としているそうで、正確には、グロービッシュは「言語」では無く「道具」だとのこと。

 

ぐちゃぐちゃにかみ砕いて書けば

 

 「英語は難しいので、誰でも使える簡易的な英語を作りました。」

 

ってニュアンスなのかもしれません。(ちょっと言い過ぎ?)

 

これから世界を相手にビジネスを行なっていく上では、インド人も中国人もアメリカ人もいるので、そのための

【共通語】をグロービッシュにして みんなで使おう!イエーイ! ということのようです。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5

 

東洋経済によれば、グロービッシュは

 

◆ 発音が難しくない

◆ 1500語の語彙で充分

◆ 熟語・ユーモア・比喩を使わない

◆ 1年以内に習得できる

 

など…という特徴があるとのこと。

 

とにかく、誰でも、簡単!すぐ出来る!という特徴が並べば、すぐに飛びつくのは仕方のないところ。

 

「それっていいじゃん!」

 

とばかりに、早速関心を寄せてしまいがちですが、世の中そんなにうまい話ばかりではないようです。

 

まず大前提としてこのグロービッシュは、「英語」ではなく、英語をベースとした「ツール」だと言うこと。

簡単に様々な会話ができるわけではなく、決まり切った枠の中での会話ができることを目指しているものの

ようです。つまり言いたいことが簡単に言えるのではなく、ビジネス上の特定の会話が出来るということの

ようです。

 

新たに決められたルールの上でコトバが話されることになり、話し手と聞き手が「グロービッシュ」と言う共通

のツールの知識を持っているという前提で会話が成り立つわけです。

 

単語数に関して、1500語で充分ということは、当然言いたくても言えない言葉があるわけで、これには「他の

語に置き換えて対応」するようです。

 

例えば

 

 nephew(甥)

 

と言うコトバを使わずに

 

 the son of my brother(私の兄弟の息子)

 

と言い換えるみたい。

この考えには大賛成です。単語力がそれほど無い初心者が、いかに言いたいことを伝えていくか? という

ことを考えれば、言い換えは大きな意味があるとモモスケも考えています。

 

でもさすがに1500語「だけ」ではちょっと物足りないかも… 。だってその1500語にはモモスケの大好きな

 

 beef

 

 

 pork

 

もありません。お肉が食べたくてもレストランでオーダーが出来ません。

 

 cute

 

も 

 

charming

 

もありません。かわいい女の子を見つけても、声もかけられません。

 

うーん…

少なさを強調するための数字かどうか分かりませんが、1500語と言わずにせめて3000語くらいにすれば、

だいたいの単語は網羅されると思うのですが、どうでしょうか?

 

グロービッシュの単語(pdf) 
http://www.jpn-globish.com/file/1500motsGlobish.pdf

 

熟語はともかくユーモアも使わないというのも、何だか寂しい感じです。何だか仕事のやりとりだけをする無味

乾燥した会話になりそうです。もちろん会話の目的が、とにかく「最低限」の意思の疎通を図ることならば、

会話が無味乾燥していようが、笑いなんかなかろうが、それで良いのかもしれません。

 

でもロボットじゃないんだから、会話する以上はお互いの感情を見せて心を開いた会話を目指したいところです。

コトバは人間関係の潤滑油、多少のユーモアが無いような会話では、うまく行く物も行かないような気がします

が、いかがでしょうか?

 

そして最大の特徴ともいえる「1年以内に習得できる」について。

 

これは正直なところ、モモスケは難しいと思います。いくら簡易的な英語と言っても、意志を伝えるにはある程度

の英語力が必要であることは言うまでもありません。英語に近いコトバ(※)である、フランス語やスペイン語の

ネイティヴならばともかく、英語に遠いコトバを話す私たち日本人には、1年はかなり難しいでしょう。グロービッシ

ュの提唱者が、フランス人だからこそ言えたことです。

 

(※)英語・フランス語・スペイン語などはインド・ヨーロッパ語族と いう同じ語族(起源が同じ)に属したコトバです。

 

と書くと何だかモモスケは全てに関してアンチ・グロービッシュのように聞こえてしまうかもしれませんが、そうで

はありません。限られた狭い範囲の中で、仕事での必要最低限のやりとりだけをするツールは、英語の代用品

になり得ない、ということを言いたいだけなのです。

 

過去に同様の発想で生まれた人工言語はいくつもありました。

 

たった850語だけで会話しようとするベーシックイングリッシュ(ベーシック英語)や誰でも使うことの恩恵を受け

られるというエスペラント語。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E8%8B%B1%E8%AA%9E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E8%AA%9E

 

どちらも誰でも簡単に使えることを目指して考え出されたコトバですが、これらが世界のあちこちで重宝されたり、

英語に取って代わる世界の共通語になったかと言えば、現実をみれば答えは一目瞭然です。

 

簡単に話すことを目的に作られた人工言語が、生きたコトバ以上に世の中に浸透することは、とっても難しいの

かもしれません。

 

これがグロービッシュです。(YouTube)

http://www.youtube.com/watch?v=054zM_ON_z8

 

ほんじゃまた (^◇^)ノ モモスケ

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