英会話上達のコツ

2008/10/09
英語らしい発音?

What time is it now?

 

これをわかりやすく、また出来るだけ正しい発音として伝えるために、「掘った芋いじるな」と伝えたと言う話しは、あまりにも有名ですね。一説によると、ジョン万次郎が広めたというウワサもありますが、真偽はわかりません。

 

でもこの手の「なんちゃって英語」には、なかなか面白いものもあります。

内容的に笑えると言う意味で「面白いもの」もありますが、それに加え、「なんちゃって英語」を見ることで、正しい英語発音が「推測」できるという点も「面白い」と思っています。

 

 

つまり

 

あくまで日本語の発音であって、英語とは違う発音のように思えるのに、それが英語として通じやすい発音である場合がある、ということです。英語とは違う発音であるように感じていた日本語が、英語として通じやすいということは、本来の発音と異なる発音を「正しい発音」として認識していた、ともいえます。自分のイメージしていた発音と、本来の発音にギャップがあった!ということですね。

 

それを今回は日本語から見ていこうと思います。

 

 

 

何かよいお手本はないかと探していたら、ありました!フジテレビ「笑っていいとも」のコーナーとして放送されていた、インスタントイングリッシュ。1998年10月から始まったコーナーのようで、現在は終了しています。このコーナーの中から、サンプルを抜粋させていただきながら、今回は発音を見ていきたいと思います。

 

まずは、

 

● 上はどういう釜風呂

 

この日本語を読んで、正しい英語がわかりますか?答えは

 

○ Where do you come from?

 

だそうです。

ポイントは「上は」ではないでしょうか?Whereですが、学校英語の影響からか「ホェア」という発音が頭をよぎります。When「ホェン」、What「ホワット」、Why「ホワイ」のように、Wh=「ホ」の印象があると思います。

 

でも実際のWの音は、唇をグッと尖らせ、軽くキスをするようなクチの形を作って「ウ」と発音すると、正しい音が発音できます。「ホ」ではないんですね。カタカナで書くとお伝えしにくいんですが、Whereは「ウェア」に近い音になります。近所に住むアメリカ人の友達は、Whyを明らかに「ワイ?」なんて発音しています。なぜWhereが「上は」かと言う理由がご理解いただけたかと思います。次回からは「ホ」を忘れ「上は」で発音してみましょう!

 

● 下駄売る日や

○ Get out here.

 

ココでのポイントは、まさに「音の連結」ですね。Getの「t」とoutの「o」が連結し「タ」に近い音になります。これが下駄になるわけですね。hereの音が強く発音されるため、その前のoutの「t」も、あまり強く発音されず、下駄売る…のように聞こえるワケです。

 

音の連結の例をもう二つ。

 

● 兄 移住

○ I need you.

 

● 野田 透(とおる)

○ Not at all.

 

兄移住は、「ニード ユー」ではなく「ニージュー」ですね。これは説明不要でしょう。野田透はNotの「t」とatの「a」が連結、atの「t」とallの「a」がそれぞれ連結した音を表現した、素晴らしい「なんちゃって英語」です!

 

● わしは変

○ Wash your hands.

 

番組の中で、その日本語がどの程度「英語として」通じたかの評価もしていたのですが、ここで面白い例がありました。それがこの Wash your hands. Wash your hands.を「わしは変」と日本語変換したよりも、Wash your hands.を「わしゃぁ変だ」とした際のほうが、通じにくかったというのです。大きな違いは語尾の「だ」でしょう。handの「d」の音を表現した「だ」がついているほうが、通じにくいということです。handの「d」が無音化したほうが、より英語らしいと言うことですね。

 

 

● 家内紀州

○ Can I kiss you?

 

幾度かメルマガでお伝えしていますが、canは「キャン」ではありません。モモスケの愛犬ミルクが鳴くように、「キャン」と強く発音するようなイメージがありますが、正しくは、ケン または カン、クン(弱形)に近い音になります。キャンと発音しても通じますが、より英語らしい音にするため、c の音ではなく、k の音で発音することをお勧めします。

 

カタカナでは上手くお伝えできないので、正しくは辞書を引いて発音記号を確認してくださいね。なのでCan I は、カン アイとなり、canの「n」とIが連結し、カナイとなります。

 

いかがでしたか?英語の本来の音から作り出された「なんちゃって英語」は、頭の中の誤った発音よりも、はるかに正しい発音といえます。「なんちゃって英語」を英語らしく発音しながら、本来の発音を学んでみるのも楽しいですね♪

 

しょう油入れた!

See you later!

次は「正しい英語の発音」

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