ヒント136 TOEIC英文法講座:Feel up

准教授Timothy Minton
日本医科大学

英語教材の英会話上達研究会です。知らずに使った英語表現が、実はとんでもない意味だった!なんてコワイ経験はありませんか?今回は絶対に間違えたくない勘違い英語表現についてです。

 

語注を手がかりに英文を読もう!

 

■英文

I occasionally visit a website called Engrish.com (www.engrish.com), which contains a collection of photos showing examples of amusing English taken in Japan and other countries. Most of these examples are not worth commenting on – a typical one would be a photo of a hotel named “Liver Side”, which only demonstrates that the owner was happy to spend several million yen on a neon sign but didn’t want to spend a couple of thousand yen on a dictionary to check his spelling! But there are many other examples that illustrate common misconceptions among Japanese learners of English. 

■語注

occasionally「時々」 misconception「誤解」 liver「肝臓、レバー」 demonstrate 「~を明示する」

 

■意訳

Engrish.com のホームページには、日本や外国で見かけた面白い英語の写真が掲載されています。たいしたものはあまりありませんが、典型的なものは、Liver Sideという名前のホテルの写真でしょう。これは、ネオンサインには喜んで数百万円かけたのに、スペルを確認するための英語の辞書代数千円は使いたくなかったことを示しているだけです。これ以外にも日本人英語学習者によく見られる誤解の例がたくさん掲載されています。

 

■英文

One photo on this site shows a road map of Hokkaido entitled “Feel Up”. I wrote about expressions like “level up” [x] and “skill up” [x] in the July 2007 issue, pointing out that although you can find a lot of similar examples in Japan, most of them are grammatically incorrect. The reason is very simple: the first word is usually a noun (like “level” and “skill”), and “up” is an adverb; anyone with an elementary knowledge of grammar knows that nouns can’t be modified by adverbs. I also pointed out that there are a lot of phrasal verbs in English that include “up”:”wake up”,”get up”,”give up”,etc. But of course, the first word in each case is a verb.

 

■意訳

このサイトに、Feel Up というタイトルの北海道の道路マップの写真が載っています。2007年7月の記事で、私は level up [x]や skill up [x] のような表現が日本でよく見られますが、ほとんどが文法的にまちがっていると書きました。まちがいの理由は簡単です。名詞(level, skill)+副詞(up)だからです。副詞が名詞を修飾しないことは、誰もが知っている初歩的な文法です。また、英語にはupを用いた句動詞がたくさんあることも指摘しました。wake up, get up, give upなどの句動詞の、それぞれの最初の語はもちろん動詞です。

 

■英文

Actually, “feel” is a verb, and the English language does indeed include the phrasal verb “feel up”. Because I have lived in Japan for many years, I can guess what the person who named this particular road map had in mind, but unfortunately, to “feel someone up” means to “grope someone”! He, too, could have checked that in a dictionary (well, in an English-English dictionary, at any rate). 

 

■語注

phrasal verb「句動詞」 have ~ in mind「~を意図している」 at any rate「少なくとも」

 

■意訳

feel は動詞ですし、実際にfeel upという句動詞が英語にあります。私は日本に何年も住んでいるので、この道路マップのタイトルをつけた人が何を意図しているか想像できますが、残念ながら、feel someone upはgrope someone の意味です!辞書で確認したら(少なくとも英英辞典にのっています)良かったでしょうに。※本文中の[x]は「正しくない」ことを表しています。

 

●ワンポイント楽習

River side のRがLに変ってしまっては「肝臓」になってしまいますね。Feel upはきっと気分を高めるという意味でお使いになったんでしょうが、本当の意味は…。皆さん辞書で調べてくださいな、興味のある方は。

 

★語注&要旨 佐々木彩子/神奈川大学非常勤講師

 

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Timothy Minton
1959年、ロンドン生まれ。キングズスクール・ウースター校、ケンブリッジ大学卒業。日本滞在は20年以上に及び、『ここがおかしい日本人の英文法Ⅰ-Ⅲ』(研究社出版)など著書多数。ケンブリッジ・オックスフォード協会東京支部名誉幹事。音楽、旅行、登山、ゴルフが趣味。
         
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