英会話上達のコツ

2003/05/21
英語で映画を楽しむ方法

本日はちょっと趣向を変えまして、映画のお話でも!昨日の買い物途中、とっても懐かしいDVD見つけちゃったんです。何と!「グーニーズ」です。

 

ご存知です?よね?スピルバーグ監督の名作中の名作アドベンチャーで、モモスケの大好きな映画のひとつでした。懐かしいはずですねえ…ナント1985年の作品ですから、今から18年も前の映画です。

 

急いで家に帰ってワクワクしながら鑑ましたが、いや~すばらしい!古さを感じさせず、手に汗握る興奮の2時間!さすがスピルバーグです。落ちこぼれの少年たちが結成した『グーニーズ』が、ある日屋根裏から17世紀の古地図を発見!ナントそれは海賊ウィリーが隠した宝の地図で、少年たちが宝探しの大冒険を始めるという物語。子供版のインディー・ジョーンズみたいな作品です。ゲームにもなったし、シンディ・ローパーが主題歌を歌い大ヒットにもなりました。

 

 

このグーニーズ、映画の内容のすばらしさもさることながら、何がすばらしいかというと、英語がとっても楽しめながら聞き取れる点なんです。

 

そんなの無理!英語なんて聴き取れないよ!

 

そんな反論が返ってきそうですが、そんな皆さんにこそ、ダマサレタ!と思って是非観て欲しい映画なんです。

 

なぜって、英語で理解するってこういうことなんだ!と必ずや実感していただける映画だからなんです。

 

 

ラヴストーリーのように会話で物語を進める映画は、セリフ自体が理解できない限りとても映画に入り込めません観ていて頭の中が???になるコト必至です。その点、グーニーズのような映画のストーリー展開は、仮に殆ど英語が聞き取れなかったとしても必ず内容が理解できちゃいます。このようなアドベンチャー映画は、セリフではなく画面で見せますから、セリフが殆ど理解できなくても、ストーリーも理解できて飽きずに最後まで観ることができますから。

 

石がドーン!ドーン!と落ちてきて、骸骨を見つけたりコウモリに襲われて、『わー!』『きゃー!』っと叫んでいるだけでも、理解は出来ちゃうはずですものね。

 

そしてドンドンと映画に入り込み、画面に集中しているフとした瞬間、皆さんの耳は知らないうちに確実にいくつかの英単語を聴き取っています。明確な文章としては音を捉えられないにしても、いくつかの単語、それは身近な water であったり、help であったりするのですが、確実に音をキャッチしていきます。ココが大事なところ。

 

もちろん2時間の映画を1本観ただけで、ヒアリング力はそんなに急激に身に付いたりしません。ですが少なくとも「おおっ!少しだけど英語に耳に入ってくるぞ!」という感覚は実感できるはずです。ココがミソです!

 

聴き取ろう聴き取ろうと身構え、肩に力が入っているうちは、聴くことが苦痛に感じるかもしれません。それは英語を勉強と思っているからです。ところが勉強ではなく、純粋に映画そのものに集中できれば、自然と、しかも確実に英語が頭に入り込んできます。そして苦痛を感じることなく、楽しみながら2時間たっぷりヒアリングに没頭できちゃうのです。

 

英語で理解するってこういうことなんだ!  

 

ぜひ皆さんもこの感覚を味わってください!但し次の三つの約束だけは必ず守ってくださいね。

 

【その1】最初から再生モードは【英語音声】で【字幕OFF】で鑑賞!

 

聴き取れないから最初にまずは日本語音声で観よう、日本語で内容を理解した後でもう一度英語で観ようなんてもってのほかです!絶対ダメ!一度観てしまい、展開を知っている映画を、もう一度ワクワクしながら皆さんは観る事ができますか? 次の展開を知らないからこそ、ハラハラしながら目と【耳】が画面に釘付けになるんです。無意識に【耳】を釘付け状態にすれば、理解できないまでも音がドンドン入り込んできます。ですから必ず、

 

最初から英語音声で字幕はOFF     

 

【その2】途中で一時停止せず、最後まで続けて鑑賞!

 

勉強のために映画を観るのではなく、映画を楽しむために映画を観てください。一時停止やリピートは必要ありません。最後まで一気に見てください!辞書なんか要りません。

 

【その3】セリフが全然聴き取れなくても、それが当然だと思うこと。

 

聞き取れなくて当然です。映画は英会話教材ではありませんので、聴き取り安い明瞭な発音でもなければ、スロースピードでもありません。欧米人が娯楽として楽しむものですから、英語学習者用に作ってないのは当然です。皆さんのお持ちの英会話教材は聞き取れるのに、映画はさっぱりダメ… それが当たり前なのです。聴き取れなくてもOKです。セリフをBGMがわりに、画面だけで映画を楽しんじゃいましょう!

 

【その4】できればヘッドフォンで聴くこと。

 

ヘッドフォンで聴くと映画にも集中できますし、音声もクリアに耳に入ってきます。聴き取る努力は必要ありませんが、音をどんどん耳に入力し続けることは必要です。つまり理解できなくてもリスニングは続ける環境を作ることが目的です。

 

以上のお約束を守って、まずはグーニースを鑑てみませんか?

 

 

今まで当メルマガで【音】の重要性を繰り返しお伝えしてきましたが、なかなか実践できていない方も多いと思います。

 

・『理屈はわかったけど何を聴けばいいの?』

・『上達方法は理解できたけど、なかなか最初の一歩が踏み出せなくて…』そんな方に是非お勧めです。

 

英語で理解するってこういうことなんだ!

 

この感覚を味わって頂ければ、リスニングに必ず大きな自信が付きます。そんな体験を1500円で出来るならば安いものです!よね?いえいえ!モモスケDVDの発売元の回し者じゃありませんよ~、たまたま英語が聴き取れなくても内容が理解できる映画を見つけたのでご紹介したまでです。ですからもちろんレンタルショップから借りてもOKです。但し必ず字幕の消せるDVDにしてください。ビデオでは画面の下を紙で隠さなくちゃいけませんから、折角の映画が台無しです。

 

それでは次号でお会いできることを楽しみにしております。

次は「英語の達人紹介/添乗員の英語」

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