英語を話す100のヒント

2017/03/03
使える英語表現[Ameliorate]
  • 言語学博士
  • 関東学院大学
御園和夫名誉教授

単語の力は英語の力?

新政権誕生でメディアでもいろいろ取り上げられています。

 

Yukio Hatoyama took off as prime minister.

He uses a lofty abstractions like“politics as love”and ….

 

鳩山由紀夫氏総理に就任。

友愛の政治といったような高尚な抽象概念を用いている。

 

 

英字新聞を読んでいると、この種の報道であまり見かけない単語を目にします。目についた語をいくつか挙げてみます。どのくらいご存知ですか?

 

・ ameliorate

・ dupe

・ intimidate

・ lofty

・ stagnation

・ bureaucrat  

・ sovereign

 

 

 

どれも文脈からは推察可能ですが、たとえば、最初の ameliorate ですが、これは反意語の deteriorate(悪化させる)を連想すればお分かりのはず。 「改良する;よくなる」という意味です。政治は良くなってほしいもの。

 

面白いのは loftyという単語。この単語は“ほめて”使う場合は「高尚な」(admirable)、“けなして”使う場合は「高慢な」(proud)です。正反対の使われ方なので、まさに文脈次第です。微妙な単語です、これは。

 

 

参考までに他は、dupe(だます;かついで~させる)、intimidate(こわがらせる;おどす)、stagnation(よどみ;沈滞)です。最後の2つは、よく耳にします。「官僚」、「主権者;統治者」です。

 

「単語の力は英語の力」なんて言われますが、まずは語彙を増やすことをお勧めします。そのひとつの方法として、英字新聞がおすすめ。いらない語彙がありません。

花より単語、です!?

御園 和夫
博士(言語学)
英語音声学、英語学専攻。英国レディング大学にて英語教授法研修、UCLA校客員研究員、クイーンズランド大学大学院博士後期課程修了。関東学院大学名誉教授。日本英語音声学会常任理事、英語面白楽会会長。テレビ・ラジオで活躍し「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など数々の英語番組を担当。著書:『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『必携 英語発音指導マニュアル』編集主幹(北星堂書店)他多数。
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